カンジダ・細菌性膣症の再発予防|シンバイオティクスで膣内環境を整える(治療について)
カンジダ・細菌性膣症の再発予防|シンバイオティクスで膣内環境を整える
目次
1. くり返すカンジダ・細菌性腟症に
「治したあと」が大切な理由と、シンバイオティクスという新しい選択
外陰腟カンジダ症や細菌性腟症(BV)は、一度治っても再発しやすいという特徴があります。
その理由のひとつが、
腟内環境(腟内細菌叢)が十分に回復しきらないまま日常生活に戻ってしまうことです。
2. 腟内環境のカギは「ラクトバチルス(乳酸菌)」
健康な腟内では、ラクトバチルス属(乳酸菌)が優勢に存在し、乳酸を産生することで腟内を弱酸性に保っています。
しかし、
・ホルモンバランスの変化
・抗菌薬の使用
・ストレス・睡眠不足
などによりラクトバチルスが減少すると、
ガードネレラ菌やカンジダ菌などの病原菌が増えやすくなり、
再発をくり返す状態に陥りやすくなります。
3. 「届ける × 育てる」
シンバイオティクスという考え方
近年注目されているのが、
**プロバイオティクス(乳酸菌)とプレバイオティクス(乳酸菌の働きを助ける成分)を組み合わせた「シンバイオティクス」**です。
このサプリメントでは、
- 生きた乳酸菌を体内に届ける
- ラクトフェリンが乳酸菌の定着をサポート
- 病原菌の増殖環境を抑制
という、2方向からの腟内環境サポートを行います。
4. シンバイオティクスサプリの特徴
当院で取り扱っているシンバイオティクスは、女性の腟内環境を考えて設計された経口サプリメントです。

● 2種類の乳酸菌+ラクトフェリンを1カプセルに配合
- Lactobacillus rhamnosus HN001™:60億個
- Lactobacillus acidophilus La-14®:90億個
- ラクトフェリン:50mg
いずれも臨床データを有する菌株・成分を厳選しています。
● 生きたまま届けるための設計
- 胃酸・胆汁酸に耐える菌株を採用
- 成分特性に合わせたハードカプセルを使用
- 製造工程で高温高圧を避け、品質を保持
経口摂取でも、生きた乳酸菌が腸や腟に届く設計になっています。
● 妊娠中・産後の女性にも配慮
- 妊娠中も摂取可能
- 安全性・安定性・遺伝学的検証済み原料を使用
- 品質管理の徹底された製造体制
妊娠期から産後まで、女性のライフステージに寄り添う設計です。
5. 科学的データが示す再発予防の可能性
再発性カンジダ症
再発性外陰腟カンジダ症の既往がある女性48名を対象に、抗真菌薬治療後にシンバイオティクスを併用・継続した結果、以下の通りとなりました。
- 3か月後・6か月後の再発率が有意に低下
- 再発率は 約70%抑制

細菌性腟症・腟内環境不安定例への効果
- Nugentスコアの有意な改善
- ラクトバチルス定着率:50% → 85.4%
- におい・不快感・おりもの異常の改善
といった結果も報告されています。
6. こんな方におススメ
- カンジダ・細菌性腟症をくり返している方
- 治療後の再発予防を重視したい方
- デリケートゾーンのにおい・かゆみが気になる方
- 妊娠中・産後の腟内環境を整えたい方
7. Q&A
Q1. カンジダや細菌性膣症はなぜ再発しやすいのですか?
A.
カンジダや細菌性膣症は、治療によって症状や原因菌が一時的に改善しても、膣内環境(膣内細菌叢)が十分に回復していないと再発しやすいとされています。
特に、膣内で乳酸菌(ラクトバチルス)が十分に定着しない状態では、病原菌が再び増殖しやすくなります。
Q2. 膣内環境とは何ですか?
A.
膣内環境とは、膣内に存在する細菌のバランス(膣内細菌叢)のことを指します。
健康な膣内では乳酸菌が多く存在し、膣内を弱酸性に保つことで、カンジダ菌や細菌性膣症の原因菌が増えにくい状態が維持されています。
Q3. シンバイオティクスとは何ですか?
A.
シンバイオティクスとは、乳酸菌などの善玉菌(プロバイオティクス)と、善玉菌の働きを助ける成分(プレバイオティクス)を組み合わせたものです。
乳酸菌を補給すると同時に、定着しやすい環境を整えることで、膣内環境の安定をサポートします。
Q4. シンバイオティクスはカンジダや細菌性膣症の治療薬ですか?
A.
いいえ。シンバイオティクスは医薬品ではなくサプリメントです。
治療薬の代わりになるものではありませんが、治療後の膣内環境を整え、再発予防のサポートとして用いられることがあります。
Q5. どのような成分が含まれていますか?
A.
本サプリメントには、臨床データを有する2種類の乳酸菌(L. rhamnosus HN001™、L. acidophilus La-14®)と、乳酸菌の定着を助けるラクトフェリンが配合されています。
Q6. 妊娠中や授乳中でも飲めますか?
A.
妊娠中や産後の女性を対象とした研究報告があり、妊娠中の摂取も想定された設計となっています。
ただし、妊娠中・授乳中の方は、念のため医師に相談のうえでの摂取をおすすめします。
Q7. どれくらいの期間飲むとよいですか?
A.
膣内環境の安定には一定期間の継続が重要とされています。
まずは1カ月を目安に内服していただくことをおすすめします。
更新日:2026.01.14
監修医情報
院長 産婦人科専門医
干場 みなみ
日本赤十字社医療センター 勤務
国立国際医療研究センター 勤務
リプロダクションクリニック東京 勤務
まきレディースクリニック、biotopeクリニックを経て2023年12月開業に至る。
女性ヘルスケア学会
性感染症学会
日本生殖医学会